港区の公立小学校は伝統校や国際色豊かな学校など様々。
今回はそんな港区の名門公立小学校の特徴とその学区内にある都心のマンションを紹介します。
児童数と学級数比較
港区の3つの名門小学校といえば、青南小、白金小、笄小です。
2019年12月1日時点での児童数としては627人と白金小学校が最も多く、最も1学級あたりの児童数が少ないのは笄小学校でした。
2019/12/01 | 青南小学校 | 白金小学校 | 笄小学校 |
児童数 | 561人 | 627人 | 463人 |
学級数 | 18学級 | 20学級 | 16学級 |
次はそれぞれの小学校を詳しくみていきましょう。
港区の有名公立小学校 青南小・白金小・笄小
青南小学校
1906年に創立してから今年で開校114周年になる伝統校です。
番町・白金と並ぶ東京の三大名門小学校の一つと言われています。三大名門小学校を卒業した生徒は港区立青山中学校や高陵中学校に進学する場合が多く、日比谷高校→東京大学が王道のコースと言われています。青南小学校では青南幼稚園・青山中学校をカリキュラム連携校として幼・小・中の12年間を繋げた授業を行なっています。
また、国内外に著名な文筆家や芸術家、政財界で活躍する多くの先輩を排出しています。アーティストの岡本太郎さんやミュージシャンのオノ・ヨーコさん、作家の安岡章太郎さんも同校の卒業生だそう。
全校児童を42班に分けた縦割り班で地域清掃や集会活動を行うなど、学年を越えての交流が盛んであることもポイントです。1年生の副担任制や2年生のチームティーチング、3年生以上の少人数習熟度別学習など、きめ細やかな指導がなされています。
国際感覚を養う英語の授業も行われているほか、理科の専科教師が授業を行っており、2013年には東京都教育委員会の「理数教育フロンティア校」に指定されました。
PTA活動も盛んで、食育体験や環境美化活動、フェイスペインティング、吹き矢、駄菓子屋、スライム作りなどのイベントが開かれる「青南フェスタ」などが計画されています。
表参道駅徒歩4分外資系ブランドが足り並ぶ華やかな表参道みゆき通りを通り、観世流能楽堂の横に位置します。
アクセス:「表参道」駅徒歩4分
住所:港区南青山4丁目21番15号
白金小学校
1876年に創立以来、開校140年を超える由緒ある公立小学校です。
平成20年には「サイエンスグランプリ」受賞、平成23年には優良PTA文部科学大臣賞を受賞、Nコン全国コンクールで4年連続銀賞など多方面で華々しい功績を残しています。
昔から富裕層や著名人の子供が多く通う学校として有名であり、今でも越境通学者の割合が高いことで知られています。作家の小林秀雄さん、ミュージシャンの細野晴臣さんなども同校の出身です。東京都プログラミング教育推進校でもあり、算数の発展としてソフトを使い図形や拡大図、縮図を作成するという授業も行われるなど先進的な教育がなされています。
「放課GO→クラブしろがね」という、月額2000円で学校授業終了後から午後7時00分まで預かってくれる学童サービスもあります。
八芳園や自然教育園など豊かな自然に囲まれたエリアです。
アクセス:東京メトロ南北線・都営地下鉄三田線「白金台」駅から徒歩5分
住所:〒108-0071 東京都港区白金台1丁目4番26号
笄小学校
こうがい小学校と読みます。明治40年、1907年に創立し、今年で開校113周年と歴史ある小学校です。
コンテンポラリーダンサーによる身体活動、マカオの大学生との交流、オペラ歌手による平和教育、プログラミング教育など先進的で面白い取り組みを多く行なっていることも特徴です。
また、ホームページが8ヶ国語で作成されたりインターナショナルデーが設けられたるなど、日本語学級が設置されていることから外国人が多く、国際的な感覚が養えることがわかります。インターナショナルプレスクール(幼稚園)が校舎の近くにあったり各国の大使館が林立していたりと土地柄も国際的です。
笄小学校の卒業生であるデヴィ夫人が卒業60年後にクラス会に参加しています。小学校であっても、卒業生同士のネットワークが長く続く学校ということがうかがえます。
アクセス: 地下鉄日比谷線「広尾」駅出口3より徒歩7分
住所:〒106-0031 東京都港区西麻布3丁目11番16号
新しくできる小学校にも注目
(仮称)芝浦第二小学校
みなとパーク芝浦の芝生広場(旧文化芸術ホール計画地)に、新設校が設置されます。
令和4年度の開校を目指し、普通教室24教室、特別教室、屋上校庭、屋内体育館及び屋内プール等が整備される予定です。また、体育授業での港区スポーツセンターや隣の区立芝浦公園の利用等も予定しています。現在でも、バスケットや遊具などで遊ぶことができる綺麗な芝浦公園が庭になる小学校というのは魅力的ですね。
近年の都内の新設校は施設も最新鋭で、先進的な教育手法を導入している学校も少なくありません。再開発で盛り上がっている田町エリアの新小学校にも、期待が集まります。