家探しで必ず出会う「間取り図」。
暮らしの快適性を左右する重要な要素であるにも関わらず、知らない単語の読み取り方に戸惑った経験がある方もいるのではないでしょうか。
そこで、最近の都心物件に頻出している間取り図の略語を解説します。
間取り図の記号「J」
「J」は「畳」もしくは「帖」のこと。畳も帖も同じ意味ですが、畳は和室に使われることが多いとされています。
1畳のサイズは地域の風習によってサイズが異なり混乱をすることがあり、東京は1畳=1.62㎡、関西(京間)では1.82㎡とされています。
不動産広告では1畳を1.62㎡以上で換算するように定められているため、目安として下記を覚えておくと便利です。
1畳=約1.62㎡なので、6畳(帖)の部屋は約10㎡
大人の個室としては6畳あればベッドと棚などの家具を置いても少し余裕がある程度です。
間取り図の記号「PS」
「PS」とは、「パイプスペース」のこと。水道管や電気の配線をまとめているスペースのことです。
間取りの記号「S」「SR」「N」
「S」「SR」は「サービスルーム」、「N」も同義の「納戸」をさします。
サービスルーム、納戸とは建築基準法上の居室の条件を満たさない部屋のことで、採光や通風をとるための窓のない部屋であることが多いです。
「2LDK+S」などのように、間取りの表記でもよく使われます。
間取り図の記号「WIC」「CL」
「WIC」は「ウォークインクローゼット」、「CL」は「クローゼット」のこと。
この2つの違いはスペース大きさで、「WIC」は人が中に入って服を選べるような広さのクローゼットをさしています。
ちなみに、映画に出てくるような通り抜けができるクローゼットは「ウォークスルークローゼット」と呼ばれています。
間取り図の記号「SIC」「SB」
「SIC」「SB」とはシューズボックスのこと。SICは、前述のクローゼットと同様、人が入れるほどの大きさの靴収納をシューズインクローゼットを呼ぶときに使います。
シューズインクローゼットは靴以外にもアウトドア用品やベビーカーなど、部屋の中には入れられないようなかさばる荷物を収納するのに活躍します。
間取り図の記号「BR」「MBR」
BR、MBRは「ベッドルーム」、「メインベッドルーム」のこと。
前述のような納戸やサービスルーム以外の居室に記載されることが多く、すべて寝室に使わなければならないわけではありません。「居室」と同義と捉えてよいでしょう。
間取り図の記号「R」
キッチンの周辺にRと記載されていた場合は、refrigerator、つまり「冷蔵庫」のスペースです。手持ちの冷蔵庫をそのまま使う場合は、扉の開き方と場所が合うかチェックしてみましょう。
間取り図の記号「Hall」
Hallとは、「廊下」のこと。
最近では専有面積の有効活用のため、廊下が短い間取りが非常に増えています。扉が開く程度のスペースしかないHallもありますが、その場合はLDKや居室などの有効なスペースに面積を割けている証拠でもあるのです。
間取り図の記号「LDK」
お馴染み、「リビング・ダイニング・キッチン」の略語です。
1Kと1DK、1LDKの違いは“キッチンのある部屋の広さ”で定義されており、
DK:4.5帖以上
LDK:8帖以上
という基準で表記されています。
点線で示されるものは床か天井についているものが多い
下の例のように、点線で示されるものは床か天井に埋め込まれているものであることが多いです。
こちらの例では、「ビルトインエアコン」の位置が示されていますが、リビングなどに広い面積で点線が描かれていた場合は「床暖房」の範囲を表現していることが多いです。
そのほか、窓際にある場合は「カウンター」(腰高窓)など、大抵は間取り図の周辺に説明がありますが、複数のパターンがあることを覚えておく必要があります。