コロナで増えたおうち時間。家は働く場所、遊ぶ場所など様々な側面を持つようになりました。変化するおうち時間、何をどう変えたらもっと快適になるのでしょうか。
リノベーション事業をおこなうrenoverocca?麻布十番(株式会社SOZO FACTORY)の永吉さん・叶井さんに、「おうち時間を特別にするリノベアイデア」を聞いてきました。
「家の中にメリハリがある空間づくり」。ウィズコロナ時代のリノベとは?
コロナ渦前後を比較すると、やはり「より快適なおうちにしたい」というオーダーが増えました。
家を丸ごとリノベーションというより、フローリングやキッチンの壁など部分的なオーダーが多い印象です。分断されたスペースが欲しい、逆にリビングの壁をとって広げて部屋を明るく見せたい、など、間取りを見直す人も多いです。
コロナ前は家に寝るために帰るだけだった人も、今は家で過ごす時間が一気に増えましたよね。
おうち時間を楽しんだり、集中して仕事したり。家の中にメリハリをつけるリノベーションが人気です。
1:一角にバースペースやホームシアターを設ける
大人のおうち時間におすすめなのは、夫婦で楽しめるようなバースペース。「リビングの中に非日常を作る」というイメージでご提案すると、喜んでいただけることがとても多いです。
例えばキッチンの前にカウンターテーブルやハイカウンターがあるなら、今その周りに置いてあるもの整理すれば、立派なバーカウンターになります。ハイスツールを買い足したり、お酒やグラスを飾れるようなちょっとした棚を加えれば完璧ですね!
あと最近多いのはホームシアター。結構皆さん、大掛かりな工事をイメージされる方が多いのですが、今は置き型のものなど、工事をせずに使えるタイプがたくさん出ています。
見直してみると、新しくスペースを作らなくても、活かせるデッドスペースが眠ってることがありますよ。
2:ワークスペースはテレビと目線をずらすよう窓際に
この時期、多いお悩みが「家だと仕事に集中できないんです」というお声。確かに普段くつろいでいるスペースでいきなり切り替えて仕事するのは難しいですよね。ここで大事なのも、空間にメリハリを作ることです。
理想的なのは新しく作業部屋を作ることなんですが、一室新しく作るというのは結構難しい。リビングを活用してメリハリを作ることも十分可能です。
例えば、窓際の壁のところにデスクを作る。外を見て仕事する感じですね。視線の先にテレビがあるとどうしても観てしまうので、目線の先にはテレビは置かない(笑)!
また、リビングとデスクを繋ぐデスク背面の部分は、ガラス戸がおすすめ。お互いの存在は感じつつも、会議の時などは閉め切って集中することもできます。ガラス戸などで部屋の中をゆるく仕切ると、広々としたリビングと集中できるワークスペースのいいとこ取りできますよ!
3:「ちょっと便利」が生まれるお役立ちデスクを造作
うちでは、お客様一人一人のおうちに合わせた机を造作することもあります。そうすると、ただの机やテレビ台が、「ちょっと便利なデスク」に生まれ変わります。
例えば、お部屋の中で一番広い壁一面にくっつける形の長机。真ん中にパーテーションをつけて机を仕切ると、2人それぞれ作業に没頭するワークスペースが作れます。共働きの方に特におすすめです!
また、テレビ台や収納も、高さと横幅を出すことで椅子が入れられて、こちらも作業ができるスペースに。もちろんデスクとして使わないときはお花やインテリアを飾ったりして、有効活用できますね。これはリノベだけでなく新築戸建でもよくご提案しています。
4:子供のスペースはゾーニングで作ろう
続いてはお子様のいるご家庭向けのお話。今は外で遊べない分、お子さんのおもちゃが増えて、いろんなところに散らばってしまう、というお悩みもよく寄せられます。
子供部屋がないおうちへのご提案。それはゾーニング(ゾーン分け)です。部屋の中で部分的にフローリングを変えることで、新しく部屋を作らなくても子供用のスペースが生まれます。
例えばそこのゾーンにハンモック置いたり、壁を黒板にしたり、雲梯を作ったり。
「ここのスペースは自由に使っていいよ」と伝えることで、おもちゃなどをそこに収めるように約束してみてはいかがでしょうか。
5:ベランダを有効活用。ベランピングやプールでおうちアクティビティ
ベランダがあるおうちなら、有効活用しない手はありません!「外に遊びに行く」感覚をおうちで作るには、ベランダは最適です。
最近はベランピングが流行ってますね。ベランピングとは、ハンモックや小ぶりなテントなどを出してアウトドア空間を作り、キャンプ気分で外でゆったり過ごすことです。
あとはベランダに広さがあれば、ビニールプールなんかもいいですね。外に遊びに行けないお子さんのストレスを解消してあげましょう。
もちろん大人も、ベランダが充実していれば、ちょっと仕事で煮詰まったときにひと息つける場所になりますね。
6:DIY収納でおもちゃもスッキリ
おうち時間で物がどんどん増えて、特にお子さんのおもちゃや本をどこに収納すればいいのか困っている、という方におすすめなのが、DIY収納。
収納を家族と一緒に作ることで、お子さんに愛着を持ってもらえます。
なによりお子さんの体格や目線に合わせて作ると日常的に使いやすくなり、片付けの習慣をつけられる効果もあります。その子だけの秘密基地のような収納を作れば、おもちゃを使った後も、片付けまで楽しんでくれるのではないでしょうか。
インテリアという目線でいくと、あまり子供っぽさを意識せず、部屋のインテリアに合わせた色味で作ることで空間的に一体感を出せますよ。
7:みんなで使うキッチンは「見える化」がカギ
最後にキッチンのお話。今まで料理はあんまり、だった方も、コロナをきっかけに自炊を始める方が増えていますよね。
ご夫婦ともにお料理されるご家庭が増えて、キッチンの使用頻度も上がっていると思います。
家族が一緒にストレスなく使えるキッチンのポイントは「見える化」されていること。
例えば、キッチンの壁一面をホワイトボードにする。
実際にあった事例だと、一週間分の献立や冷蔵庫に入ってるものを書いているご家庭がありました。家族間での買い物かぶりが防げるそうです。
あとは収納もぜひ見える化しましょう!
例えばキッチンの上に吊り戸を作って、飾れるような収納にするのも手です。調味料がどこにあるかなどがひと目でわかると、交代で作るストレスがかなり減りますよ。
ちなみにキッチン自体をリノベする場合も、オープンタイプにするのがおすすめ。お互いがキッチンに立ってる姿が見えることで、感謝の気持ちが生まれます!
取材を終えて
思いがけず増えたおうち時間。生活の変化でストレスがたまりがちですが、家族とゆっくり過ごせるチャンスと捉えて、せっかくなら楽しめるようなお部屋作りを考えてみてはいかがでしょうか。
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