はじめての中古マンション購入では物件ばかりに目がいきがちですが、“どの会社の、どんなエージェントに仲介してもらって買うか”も、満足できる購入のために外せない重要なポイントです。
そこで、会社タイプ別のメリットとデメリット、注意点を複数の業界関係者に取材を行い、まとめました。これから家探しをする方は、物件問い合わせをする前にチェックしてみましょう。
不動産仲介会社は大きく分けて3タイプ
大手仲介会社
キーワード・・・資金力、アフターサポート、営業マンにばらつき
大手不動産会社の特徴は何と言ってもその圧倒的な資金力。大手だからこその資金力で、何かトラブルがあっても手厚いサポートを受けることができます。
特に中古物件は引き渡しの後に気づく不具合が多いです。通常、瑕疵(重大な不具合)があった場合はたいてい3ヶ月以内は売主の個人に責任があるとされますが、大手の仲介会社はこれに加え最大2年などの長期で保証をしてくれるアフターサービスがついていることが多く、より安心して購入ができます。
長期保証の例
東急リバブル|リバブルあんしん仲介保証
三井のリハウス|360°サポート
また社内研修が手厚く、法律面や資産形成の観点など、より丁寧な対応を受けられる可能性が高いです。会社の看板を背負っているため信頼を壊すような行いをしないという意識が深く浸透しています。
その反面、デメリットとしては大きな組織ゆえ担当者個々人のレベルにはバラつきがあり、よい担当者に出会えるかどうかは運によるところが大きくなります。「大事な買い物なのに、この人にお願いしていいのかな」と不安になるようであれば、担当者の変更を依頼してみるのもよいでしょう。
地元密着型
キーワード・・・情報の希少性、独自性
地元密着型の会社の強みは、大手には無いローカルな情報を持っていること。建売住宅やリフォーム再販業者の物件入手ネットワークが強く、レインズにも、ネットのどこにも載っていないような独自の情報を持っていることがあります。
また、彼らは情報の希少価値とともに、自分たちの腕で勝負をしています。そのため、大手に比べると営業力が非常に高いゆえに、人によっては高圧的に感じることもあるといいます。
家族営業型
キーワード・・・やさしさ不動産、地域密着型
家族営業型が他のタイプと大きく違うところは、ウェットな関係性で親身になって相談を受けてくれるところです。欲しいものを見つけてくる力や、販売ルートは大手に比べると劣る傾向にあるものの、非常に手厚くフォローをしてくれる会社が多いといいます。
情報力や販売ルートが大手や地域密着型に比べて劣る傾向にあるというデメリットはありますが、非常にハートフルで、強く営業をされない会社が多いです。やさしく迎えてくれるので、初心者にオススメです。
また、メリットとして地域の情報に非常に詳しく、その地域で生まれ育ったり、実家があることが多いため、最新の学校の入試事情や学校の先生がどこに異動したか分かるくらいに土地をよく知っていることがあります。
自分に合う会社のタイプは?
取材をしてみると、タイプごとに、以下のような方に合っているといえるでしょう。
- 大手仲介会社:複数の区や路線などで広く探している方
- 地域密着型:特定のアドレスや地域、マンションで絞って探している方
- 家族営業型:小学校や治安など、地域コミュニティの事情も知ったうえで街を選びたい方
これから中古住宅の購入を検討する方は、ぜひ参考にしてみてください。