<リノベーション事例>家ジム×会話が楽くなるキッチンカウンター
リノベーションプロフィール
所在地:品川区・五反田 間取り:2LDK 広さ:約49㎡ 築年数:約40年 物件価格:約3600万円 リノベーション費用:約600万円 施主:Hさん
家ジム×話が弾むキッチンカウンターがある家
1室は筋トレ部屋! プライベートゾーンと分けた家ジム
Q.まずはじめに、この気になる「筋トレ部屋」について教えてください!Hさん 筋トレが好きで、絶対にひと部屋は「筋トレルーム」にしたかったんです。特にこのハーフラックは入れたくて、これが入る居室が確保できることが家探しの必須条件でした。家でもしっかり筋トレのビッグ3(「ベンチプレス」「スクワット」「デッドリフト」)ができるようになっています。 会社員ではありますが、パーソナルトレーナーとしても活動しているので、ゆくゆくはお客様をお呼びしてここでトレーニングができるようにしたいですね。貸し出しもできるように、リビングドアを鍵付きにしてプライベートゾーンと分ける工夫もしました。
リビングの主役は、収納も兼ねた造作家具のカウンターテーブル
Q.リビングでのお気に入りポイントを教えてください。Hさん カウンターテーブルですね。ハイチェアに座ってご飯を食べるなどダイニングテーブルとしても使っていますが、友達を呼んだときは立って飲むにもちょうどよい高さで、盛り上がります。テレワーク用のスペースも別途作っているのですが、気分転換のためにここに座っていることも多いですね。 実は裏側には炊飯器やオーブンレンジなども入っていて、収納力も抜群です。造作家具なので、この家に合わせて作ってもらいました。 あとは、キッチンのタイルも気に入っています。リノベーションのテーマが「ブルックリン」だったこともあり、リノベ会社さんに提案してもらいました。マニッシュさ、無骨さが出ていて好きですね。
Q.テレワークスペースもあるんですか?Hさん リビングの隅に、テレワーク用のブースを作っています。造作で作る話もあったのですが、実はこれはダンボール製なんです。囲いがあると集中できるので重宝していますが、使わない時、使わなくなった時にたたんだり移動できる軽さのほうがあとあとよいだろう、と考えてこちらにしました。 木製の造作家具だと圧迫感も出てしまうため、これで正解だったと思います!
天井は躯体あらわしにして開放感を
Q.リビング全体を見てみると、壁のカラーがマニッシュでかっこいいですね。Hさん この壁の色、実は紆余曲折ありまして。(笑) もともとはもっと無骨に、天井や壁紙を取り去った躯体をそのまま出す「躯体あらわし」にしようと思っていたんです。ところが、実際にはがしてみると「壁芯1300」などのマジックの書き込みがあって。新築工事の際のものなんだと思いますが、なんというか歴史を感じるワイルドさがあったので、急遽ネイビーに塗ることになりました。 リノベーションでよくある、開けてびっくり、というやつですね。
Q.ほかに悩んだポイントはありましたか?Hさん 床材、壁材を数十種類のサンプルの中から選ぶのはやはりかなり悩みましたね! ああでもない、こうでもないと組み合わせて、実際に暮らしたときのことを想像して、日当たりがよい部屋だから映える色にしよう、などと考えながら、最後はフィーリングで決めました。 悩んだというよりはこれからこうしたい、という部分としては、トイレやバスルームが購入前のフルリフォーム時点のものから触っていないので、DIYで自分好みにしていきたいですね。 あとは、バルコニーには今ウッドデッキをひいているのですが、これもDIYで部屋の床とレベルをあわせて部屋と一体化させたいです。
フルリフォーム済み物件をさらにリノベーション
Q.このお部屋はもともと2LDKだったのでしょうか?Hさん もともとは1LDKだったものを、2LDK、実際には1LDKと小さめの寝室、という形にリノベーションしました。部屋の位置は大きくは変わっていませんが、壁を一度壊して位置を微妙に変えたりした部分もありますね。 ブルックリン調にしたい、日当たりのよいリビングがいい、ジム部屋はプライベートゾーンと分けたい。自分でもイメージをスケッチしたりしながらリノベーション会社さんに相談して、プランを絞っていきました。 最終的に決まったのは寝室をキッチン横の個室とする案でしたが、もう一案も面白かったですね。壁で完全に仕切らず一体化させつつ、寝室部分の床を上げることで自然とリビングとの空間を分けるという案だったのですが、悩んだ末、寝室はリビングから見えないようにしたかったので、無しになりました。
Q.この物件はどうやって見つけましたか?Hさん テレワークなどで通勤はあまり気にしておらず、資産性の観点から山手線の駅から近いこと。そして、譲れない部分として日当たりがいいことを条件に、リノベーション費用を含めた予算内でエージェントにいくつか候補を出してもらいました。ただ、候補はそれほど多くはなかったので、最終的に気になったのが2物件。偶然ほぼ向かいの物件だったのですが、内覧にいってみたら日当たりのよさ、都心なのにバルコニーの前が開けていて開放感があるのに、二重サッシで室内は静かで、気に入って即決しました。 この物件は、実はもともとはフルリフォーム済みの再販物件だったんです。床や壁もリフォームしてあったのでそのままでも住める形ではあったのですが、よく見ると床がボコボコだったり、壁紙も歪んでいたりして、仕上がりがけっこうひどかったです。(笑) リノベーションをする前提で物件を探していたのでそういった表面の仕上がりは特に気にしませんでしたが、リノベーションでも変えられない部分であり家さがしの条件だった「日当たり」がよいことと、フルリフォーム済みのため設備は新しいものが入っていたのでそのまま使える、ということでいい選択ができたと思っています。
Q.値下げ交渉にも成功したとお聞きしました。Hさん もともと提示されていた金額から担当エージェントがかなり頑張って交渉をしてくれて、200万円ほど下げて購入することができました。リノベーション再販物件のため、売主は個人の方ではなく不動産会社でした。担当エージェントがその会社の決算期に近いことに着目して、すぐに決める代わりに値下げを交渉してくれて。 ただ物件の紹介をするだけではなくて、いくらでどう買うかまでしっかり付き合ってくれるエージェントに出会えてよかったです。 もともとこの値段でこれ以上の物件はないだろう、と思っていたので、「このラインだったら即決します」という基準を担当エージェントと共有して、内覧に行ったその日に交渉を入れてもらいました。すぐに回答があってなんと内覧に行ったその日の夕方には契約に向けて話がまとまっていた、というスピード感でしたね。
編集部まとめ
- かなえたい暮らしの条件をハッキリ絞っておくこと
- 即決は交渉の有利な武器になる
- リノベ希望の方にも、リフォーム済み物件は◎
など、いいリノベーションの要となるいい物件探しの秘訣もいくつか伺えたHさんインタビュー。理想の暮らしを、部分的にでもシャープにしておくことで、理想をかなえるリノベーションにつながった事例でした。
<リノベーション事例>家ジム×会話が楽くなるキッチンカウンター