「マンションは管理を買え!」という言葉があるほど、不動産のプロ達が重視する「管理」。不動産エージェントの中には、物件を見定める際に管理状況を真っ先に確認している方もいるほどです。
今回はその「管理」が
なぜそれほど重要なのか?
どうチェックすればいいのか?
など、マンション購入時に確認すべきマンション管理のポイントについて解説しています。
マンションのスペースには専有と共有の2種類がある
マンションは大きく分けて専有部分と共有部分の2つに分けられます。
専有部分:区分所有権が及んでいる範囲内
共有部分:それぞれが共有持分を持って所有をしている箇所
例えばエントランスや廊下、意外なところではバルコニーなども、共有部分という定義になっています。
共有部分は管理組合、管理会社が現状を把握しています。この共有部分の管理が大事になってきます。そこで管理状況を知る上でポイントとなる2つの重要書類とチェックポイントを紹介していきます。
「重要事項に係る調査報告書」をチェック
1.修繕積立金の総額
マンションは10~15年に1度大規模修繕工事が必要となります。その際に工事費用に回せるほど自分の蓄えがあるかどうかを工事の総額と照らし合わせてちゃんと確認しておく必要があります。
2.マンション自体の借入金の有無
マンションがお金を借りている目的、返済のメド・方法・年月が決まっているかをしっかりと確認しておきましょう。
3. その他トラブル等の有無
マンション内で現状問題になっていることも報告されているので契約前に確認してみてください。
「長期修繕計画書」を見てみよう
長期的にマンションを修繕していく計画を記した書面です。
1.まず書面が作成されているか?
古いマンションの場合は長期修繕計画書がないケースも多くあります。その場合、過去の工事履歴・予定している工事を口頭でヒアリングして確認しておきましょう。
2.修繕積立金の値上げのタイミング
修繕積立金は段階的に上がるものではありますが、直近で上がる場合は月々の支払いに関わってくるので要確認です。
3.直近の修繕工事の予定
日当たり・騒音の問題が起こりやすい修繕工事。いつ修繕工事があるかをチェックして心の準備をしておきましょう。
以上の内容は契約時に不動産会社が説明する義務のある内容ではありますが、契約前にもチェックさせてもらえることが多いです。契約のタイミングになってから「こんなはずでは…」となる前に、早めに資料をもらって自分で確認することが大事です。
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中古マンション購入時、見るべき管理のポイント【マンションは管理を買え!】