- 10月首都圏 前月比-1.2%の3,682万円 都心部も8000万円台を維持
- 23区は5,609万円と反落したものの高水準を維持
- 都心6区は8000万円台の高値を維持
- 流通戸数は高水準を維持、価格は上昇傾向
出典/東京カンテイ『三大都市圏・主要都市別/中古マンション70㎡価格月別推移』
https://www.kantei.ne.jp/report/c201910.pdf
10月首都圏 前月比-1.2%の3,682万円 都心部も8000万円台を維持
東京カンテイによると2019 年 9 月の首都圏中古マンション価格は、前月比-1.2%の 3,682万円と、先月の3,727万円から反落。都県別で見ると、東京都(+2.7%、5,165 万円)と、都全体でもまだまだ5000万円台をキープしている。
23区は5,609万円と反落したものの高水準を維持
首都圏主要都市の中古マンション価格は、東京 23 区で前月比-2.7%の 5,609 万円と反落。全域で築年数が古い物件が増えてきたことで平均築年数が上昇し、23区では平均価格は下がったものの、さいたま市や千葉市では都心部の事例が増えたことから、平均価格が上がる結果に。
都心6区は8000万円台の高値を維持
23区全体では-2.7%下落したものの、都心6区は-0.5%にとどまっており、以前として70㎡あたり8000万円以上の高水準を維持している。千代田区においては、70㎡換算で平均1億円の大台を突破するという動きもみられ、都心においてはまだ大きな下がりの予兆は見えない。
都心6区:千代田区、中央区、港区、渋谷区、新宿区、文京区
城南・城西6区:品川区、目黒区、大田区、世田谷区、中野区、杉並区
城北・城東11区:上記以外の23区
流通戸数は高水準を維持、価格は上昇傾向
以上のように中古価格は特に都心部で引き続き高水準を維持しており、昨月の調査では都心6区では70㎡換算で8000万円台と過去最高、今月でもほぼ維持という結果だったが、流通戸数も戻しているのが注目されるポイント。
昨月の調査では流通戸数は1年以上続いていた12,000戸以上の流通戸数を久々に割る11,201戸に対する高値という見方もあったが、価格は維持しながら流通戸数も12,496戸と活発に動いていることがわかる。
オリンピックに向け、「いつ下がるのか」「このまま上がるのか」を示す予兆に注目が集まる中、現状の数字からは「都心部はまだ上がっている」という結果になっている。
出典/東京カンテイ『中古マンション価格と各指標の推移』
https://www.kantei.ne.jp/report/market-index.pdf